2010年7月28日水曜日

県議会6月定例会報告


 県議会6月定例会の閉会にあたり、その概要の一部をご報告します。

 まず今議会では、本会議初日の冒頭、川勝知事より去る6月18日県立三ケ日青年の家で起きたカッターボート転覆事故の状況説明がされ、不幸にも亡くなられました中学1年生の西野花菜さんのご遺族に対しまして、心からのお悔やみの言葉が述べられました。
 県管理施設におきまして、今後2度とこのような悲惨な事故が起きないよう徹底した県の危機管理体制を確立しなければなりません。私は、この事故における静岡県の対応とその責任について所管である文教警察委員会の中で質疑しました。

1) そもそも指定管理者制度が適する施設であったかどうか。
2) 管理の指定をする側(県)とされる側(民間企業)の責任の所在はどうあるべきなのか。
3)損害賠償請求に対する求償権行使の基準は何かなどです。

 県教育委員会からは、三ケ日青年の家については他県の施設と比較して危機管理マニュアルが甘かったという『反省』のもとに今後の再発防止に全力で取り組む強い決意が示されています。

 平成15年9月に地方自治法の一部改正する法律が施行されて以来、国や地方では公共施設の管理を、指定管理者又は直営で行っていますが、その指定管理業務の現場では、様々な問題が起きているのも事実です。伊東市におきましても、市民の命を守る伊東市民病院が地域医療振興協会という民間組織に指定管理をされています。安全で安心な病院運営をしていく為にも管理の指定をする側がされる側に対して、危機管理を徹底することで公としての責任をしっかりと果たしていくことがとても大切です。特に人命を預かる公共施設におきましては、指定管理者選定段階からすべての条件に優先して『安全・安心度』が重要視されるべきだと再認識しました。

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